*…嫉妬…* #2

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 だって、もうどうでも良い。  シンが側にいてくれたら、それで良いのだから……。  目の前にいるこの人が大好き……ただそれだけ。  どうして今まで馬鹿みたいに、変な事ばかり考えていたんだろう……。  今までの事が嘘のように、シンに身をゆだねていた。  何も考えなかった訳じゃない、考えられなかった。ただシンの愛を受け止める事で一生懸命だった。 「……んっ」 「亜紀……」  夢の中にいるような感覚。  途中、痛みで現実に戻される時はあったが、シンの優しさに包まれて。2人はようやく体を重ねる事ができた。 ―――― ―― 「すーっすーっ」  一定の間隔で聞こえてくる寝息。シンはシーツにくるまっている亜紀を見ていた。 (可愛い……)  やっと亜紀に触れる事が出来た、この嬉しさ。何故今日乗り越える事が出来たのか、シン自身よくわからない。 「ん……シン……」  寝言で名前を呼ぶところが、ますます可愛くて。  亜紀のおでこにキスを落とした。
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