28人が本棚に入れています
本棚に追加
それから授業が終わり、廊下に出ると、相沢が隣りの教室から出て来て、
「なんか今日は賑やかだったなぁ~俺も混ざりたかった」
とシンの肩を叩いた。その後2人は職員室に戻り、お互いに仕事にとりかかった。
――「ここにリボンとかつけてみたらどうかな?」
亜紀はグループで洋服の製作をしていた。
「俺はいらないと思うけど……」
ワンピースの胸元にリボンをつけるかつけないかで、明智と亜紀は意見を出し合っていた。麗子と智也は2人のやり取りを黙ってみている。
「リボンつけたら可愛いと思うんだけど」
「可愛いばかりじゃあなぁ~」
結局リボンは付けないまま、他の部分を直す事になった。裾の部分に手縫いでレースを付けたりと、地道な作業が続く。
「そういえば、彼氏とうまく行ってる?」
「うん」
麗子の質問に笑顔で答えると、また会いたいと麗子が言い出し、今度シンに聞いてみて、時間があったら食事に行くことになった。
「この間の祭り楽しかったよね」
「うん、とっても楽しかった」
最初のコメントを投稿しよう!