*…嫉妬…* #2

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「おやすみ……」  シンは亜紀の散らばった服や下着を1つにまとめて、ベッド近くのイスに置いた。  散らばしたのは自分なわけで、やるのは当たり前だ。  午前3時を過ぎていた。まだ外は暗い……。  疲れてはいたものの、なんだか眠る気になれなかった。今はこの幸せをかみ締めたい。 (仕事やすみだったらな……)  窓の外に広がる夜景を見て、シンは嬉しい溜め息をついていた。なんだか肩の力が取れたような感覚。  朝起きたら、亜紀は一体どんな反応を見せてくれるのか、とても楽しみだった。  一人でニヤける自分に、気持ち悪いと思いながらも、それを止める事はできなかった。 ―――― ――  シンは1時間程だけ眠った。亜紀はまだ夢の中で、起きる気配はない。  が、学校があるため、そろそろ起こさなきゃいけない時間だ……自分だけ服を着ている事にちょっと気が引けたが、着けさせてあげるのも、あとで何を言われるかわからないため、やめておいた。 「亜紀……」  少し揺すると。 「ん~……」  まだ眠いと目をこすっている。 「おはよう」  そう言うと、夜の出来事を思い出したのか、シンを見た瞬間、目を大きく見開き顔を赤くすると、シーツを頭まで被ってしまった。
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