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亜紀らしい態度にクスクスと笑うシン。
「亜紀、今日は学校だろ? そろそろ行かないと、俺仕事遅刻なんだけど……」
シンは亜紀をからかうように言った。
「……」
返事をしない亜紀。それでシンは頭の部分のシーツをゆっくりと剥そうとする。
たが亜紀が力を入れているため、なかなか顔が見えない。
「恥ずかしいのか?」
その問い掛けに、
「だって……」
と声を出す亜紀。
「わかった、俺はトイレに行くから、その間に着替えてて」
「うん……」
そしてシンは、わざと大きく音を立ててトイレに向かう振りをした。ベッドの側で息を潜めて亜紀が顔を出すのを待つ。すると、しばらくしてシーツから顔を出した。
その瞬間、シンはすぐにシーツを掴んで、顔を隠せないようにした。
「おはよう」
亜紀の顔が一瞬にして赤くなる。耳の先までも。
「体、大丈夫?」
「う……うん」
目を逸して言う亜紀がますます可愛くて。
「キスしていい?」
「ん~……」
唸っている。そうとう恥ずかしいんだろう。そんな亜紀にシンは構わずキスをした。
ちょっぴり激しいキスを……。
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