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「はぁ……はぁ……」
亜紀は酸素を求めてグッタリとしている。なんだかシンは満足して。
「今日は学校休んだら? 俺仕事終わったら、迎えにくるから」
そう言った。学校休めなんてダメな発言だと思ったが、亜紀の体が心配だった。
――――
――
シンは職員室につくなり欠伸をしていた。少し寝不足である。だが、それが苦には全然思わなかった。
「ありゃりゃ、シンちゃん寝不足?」
すぐに側に来たのは親友の相沢だ。
「まぁね……」
「ふ~ん、俺の事考えてて眠れなかったとか?」
良くそんな発言が出来るな、とシンは思ったが、相手をしてやる事にした。なんてったって今日は気分が良いのだから。
「そうそう、それで寝不足」
「……」
「笑えよ……」
ここで笑うと思ったが、相沢は笑わず、眉間に皺を寄せながら、シンの顔をジッとみてきた。
「なんだよ……」
「もしかして……」
相沢が何を言うのかシンは待った。
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