*…嫉妬…* #2

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 でも、 「愛してるだって、ふふっ」  耳もとで囁かれた時の、あの力の抜ける感覚。初めてで痛かったけど、シンは優しかった。  ベッドでゴロゴロしながら、亜紀は昼過ぎまで幸せを噛み締めていた。 (明日から、また学校頑張ろう!) ―――― ―― 「……」  昼休み、いつもの様に相沢とご飯を食べていたシン。 「……」  いつもウルサイ相沢が今日は一言も話さない。相当ショックなのか、さっきから睨んでいる。  嫌なら一緒に食べなきゃいいのにと、シンは思っていたが、相沢が勝手についてきたのだ。  屋上のいつもの場所で、いつもの様に食事。シンは視線を気にせずに、弁当をたいらげた。  相沢が口を開いたのは、弁当を食べ終わった後。 「どうだった?」 「ぶっ!」  いきなりそんな事を聞くから、シンは飲みかけのお茶を噴き出してしまった。 「教えろ!」  脅しなのか、フォークの先をシンに向けている。 「俺らもう29なのに、なんで言わなきゃいけないんだよ」 「言え!」  相沢の顔は真剣だ……。
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