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*…嫉妬…* #2
シンが亜紀を愛しいと思うように、亜紀もシンを愛しいと感じる。
心につかえていた物がスーっと取れて、キスがどんどん深くなる。
シンをとても好き……シンとずっと一緒にいたい。
苦しみや悲しみも、全部包んで。支えになりたい。
キスの時間が長い分、息が苦しくなったが、苦しいのは息だけで、心はとても満たされていた。
(大好き……)
キスの合間にこぼれる甘い声に、シンの理性も保てない。唇を離すと目をトロンとさせた亜紀の顔、自分より断然息が荒く、脱力している姿が、妙に色っぽい。
「亜紀……俺、もう止まらないかも」
シンはまたキスをした。俺でいっぱいになればいい……。そう思いながら。
絡まる舌……熱くなっていく身体。
亜紀は頭がポーっとして、シンのキスを一生懸命受け止めていた。
『もう止まらないかも……』
その言葉の意味を、考えている余裕がなかった。
シンが好き、支えになりたい。
そう考えた事で何かが変ったのかもしれない。
「亜紀……愛してる」
キスの合間に響く甘い声……もう何も考えられない。大好きで大好きで……。
不思議とシンが身体に触れても、嫌だと思わなくなっていた。
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