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斉藤とこれからどう接していくべきか、どう対応したらいいのか、考えるが答えは出てこない。
(どうするべきか……)
本当に分からなかった。
――朝。
目が覚めると、少し頭が痛かったが、シンはすぐにベランダに行き、日課になっているタバコに火をつけた。
目覚めの一服だ。
考えるのは、やはりあの問題だ。大きな溜め息をついて、タバコを吸いおわると仕事の準備を始めた。
――数時間後。
いつもの様に、フリーの時間はプリントを作ったりと職員室にいた。
だが、あの問題が頭を悩ますため、思うように作業が進まない。
気分転換に屋上へと行ったが、あいにくの曇り空。気分転換のつもりがますます気分が落ちた。が……シンは職員室には戻らずに、そのまま屋上のど真ん中に座った。
そしてそのまま仰向けに寝そべる。
こんなとこで何をしているんだと思いながら、グレイの空をジッとみていた。今にも雨が降りそうな空……いっその事、降ってしまえばいいのにと思いながら。
するといきなり開いた屋上の扉。
「シンちゃん、はっけぇ~ん」
やって来たのは相沢だった。
「お前授業は?」
「ん? 早めに切り上げた」
相沢もシンの隣りに寝そべる。
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