*…sugar…* #2

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「おぅ……まるでお前の心のようだ」  空を見るなり、ボソッと呟く相沢に。 「まったくだ……」  そう返した。 「どうしたいか分らない感じ?」 「あぁ……」 「さすがのシンちゃんもお手上げねぇ~」  雲がゆっくり流れていくが、色は全てグレイで……途切れる事はなかった。 「堂々としてれば? 俺が細川の立場だったらそうする。その覚悟があって亜紀と付き合ってるんじゃないの?」  相沢の言葉は凄く胸に突き刺さった。今まで色んな覚悟はしてきたつもりだった。でも、軽く考えていたのかな。 「まぁ、バレた事は仕方ないじゃん。あまり公にしちゃまずい事だけど、こういう事もあるさ、仕方ないよ俺たち教師だし」 「そう言うもんか?」 「斉藤は、言いふらすような事はしないと思うし。もし言いふらしたとしても、堂々としてればいい」  相沢はずっと空を見ている。 「言ったじゃん。俺はチャンスがあったら亜紀を奪うって、俺まだ諦めてないから」  親友なのに、ズバズバというから凄い。応援してくれてるのか、そうじゃないのか、それが相沢で。 「お前に渡さないし」 「その活きで乗り越えろ」  色んな意味で相沢は凄いと思った。
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