*…sugar…* #2

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 会場に着くと、そこはカップルだらけだった。 「すごい人だね」  列に並び、どれくらい前に人がいるのか、カップは手に入るのかと、亜紀はそわそわしながら待っていた。 「楽しみだな」 「うん」  家族連れの人たちもいて、子供がぐずりだしたりと大変そうだ。カップル以外に家族イベントもあるらしく、人だらけ。  シンは辺りを見渡した。若いカップルが多く、自分と亜紀を見て、また歳の差を感じてしまう。  白に黒のリボンがついたワンピース、デニムの半袖ジャケットを着ている亜紀、いつもより少し高めのヒールを履いていた。が、洋服のせいもあるのか実際より、2、3歳若く見える。  それでますます歳の開きが気になった。 「亜紀、足キツくない?」  さすがに立ちっぱなしはキツいだろうと声をかけると。 「大丈夫だよ」  そう笑顔だった。無理しなければいいが……。またシンは人込みに目を戻す。  その時だ、もう帰ろうとしてるのだろう、列の前の方から歩いてくる3人の女の子たちに目が止まった。 (斉藤……)  他の2人の顔は見た事がない。近付いてくるにつれて。 「キレイだったね」 「また見たいね」  そう話している声が聞こえた。
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