*…sugar…* #2

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―――― ――  数日後。 「これで英語の授業を終わります」  教室から出て行く生徒たち、その中には斉藤の姿もあった。  シンは斉藤を目で追いながら、どうしようかと考えていた。  あの日以来、まだ一言も会話を交わしていない。斉藤はシンの事を無視していた。  亜紀もあの日以来、もの凄く元気がない。『本当に付き合ってていいの?』そうメールが来たり『ごめんね。力になりたいのに、なんか何も出来なくて』と寂しいメールばかりを送ってくる。  亜紀のせいじゃないのに……そうシンは何度も思って、亜紀に大丈夫だと返信をする。実際のところ現状は何も変わらず、シンも悩んでいた。 (早くどうにかしないと……) ――その頃亜紀はというと。 「なんか元気ないよね最近」  そう麗子に突っ込まれていた。 「うん……色々あって」  亜紀は被服室のテーブルにもたれて、溜め息をついた。もう少しで授業が始まるがなんだかやる気がでてこない。  それもあの日からだ……。 「むずかしい顔して、何悩んでるの? 相談のるよ」  麗子の言葉が嬉しかったものの、今はそれを言う事自体も、苦しかった。 「ごめん……もうちょっと1人で考えてみたいんだ。ごめんね」 「わかった。あっそうだ、飴玉あげる」
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