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「一応、俺の車で細川の家行って、それからドライブだな」
相沢はなんだか楽しそうだ。
「準備できましたよ」
「じゃあ行くか」
そうして２人部屋を出た。調度隣りの部屋から直樹が出てきて。
「お出かけ？」
話しかけられた。
「うん、いまからドライブ」
直樹は相沢を見ると頭を下げて。
「初めまして、お兄さん。いつも亜紀さんにはお世話になってます」
と言ってきた。相沢は『お兄さん』と言われた事が気に食わなかったらしく。
「そこの爽やか少年。俺は兄貴じゃないぜ、亜紀のか・れ・し」
なんて言っている。
「変な事言わないでくださいよ!!」
そんな相沢に亜紀は突っ込みを入れた。直樹は２人を見て。
「彼氏さんは、良く来てる人だよね。たまにすれ違うから」
知っていたらしい。相沢は舌打ちをすると。
「亜紀には手だすなよ」
そう言ってスタスタと階段を降りていった。
「ごめんね。なんか」
亜紀が謝ると首を横に振り、行ってらっしゃいと見送ってくれた。
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