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それから、ドライブへと出掛けた。相沢の車でシンは助手席に亜紀は後部座席。
何処に向かうのか、いきなりドライブに行くと決めた相沢次第だった。
亜紀はシートに深くもたれて、最近のシンとのメールを思い出していた。どれもなんか暗いメールばかりである。
シンが普通に送ってきても、心にあの事が引っ掛かっているからか、亜紀には明るいメールが送れなくなっていた。電話もなんだか怖くて取れなかったり、昨日も休みだから泊まりに来るかと誘われたが、気持ちが落ちているため辞めていた。
シンはどう考えているんだろう。
シンの後ろ姿を見ながら、亜紀はそんな事を考えていた。
「あぁ~なんか空気おもっ!!」
相沢は思った事をすぐに口に出して居た。確かにさっきから、車内は静かで、
「だから細川乗せたくなかったんだよ」
そうシンを責めている。そんな相沢に、
「お前は勝手に人の彼女を誘うな。触るな、部屋に入るな」
シンも反撃。
「えっ? だって言ったじゃん隙あらばなんちゃらって」
シンは相沢の頭をチョップしていた。そんな姿がおかしくて亜紀は静かに笑っていた。
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