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シンとは気まずくあったが、2人が居てくれているお陰でそれが少し和らいでいた。
「さぁ着いたぞ」
着いたのは、隣り街の大きな水族館だった。
亜紀と麗子ははしゃぎ、その姿を相沢は見てニヤニヤしていた。
「お前きもいぞ……」
シンの突っ込みにも、相沢はヘラヘラしながら、良いじゃん良いじゃんと、とても嬉しそうだ。
館内に入ると、薄暗い通路が続く、硝子の向こうにはニモで話題になった『カクレクマノミ』がイソギンチャクに寄り添って泳いでいる。
「ねっ見て見て。ニモがいる」
亜紀は麗子の手を引っ張ると、目の前にある硝子の向こうを指差した。
「本当だ。かわいいね」
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