*…大嫌い…*

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「ん~飯食って帰るか?」  誰も何も話さなかったので、相沢がそう提案すると皆がそれに賛成した。  空が紅く染まり初める。家に着くのは8時頃になると、シンは窓の外を見ながらそう思っていた。 ――「良樹さんありがとうございました。シンさんもありがとうございます」  食事が終わったあと、麗子をまず送ってきたのだ。 「また遊ぼうねぇ~」  相沢は右手を軽く上げた。それに麗子は『また誘ってください』と笑顔でいうと。 「亜紀、またね」  大きな門を潜り家の敷地に入っていった。 「じゃあ行きますか」  相沢は車を発進させる。しばらく走って気付いたが、車が向かっているのは、シンのマンションだった。 「相沢……お前、俺から降ろすつもりか?」 「そうだけど、なんか問題あるの?」 「大有りだろ」 「良いじゃんたまには。俺も亜紀と2人きりになりたいし」  後部座席から2人のやり取りを亜紀は見ていた。 「亜紀」  いきなりシンに呼ばれビックリして、声が出ないでいると。 「亜紀?」  シンは振り返った。シートの間からこちらを見ている。 「ん? 何? ちょっとぼーっとしてた」 「相沢と2人にさせたくないから、亜紀も俺の家で降りて」 「あっうん」
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