*…sugar…* #2

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 沈黙……。  数秒後、斉藤はシンを睨んで、 「何も。もう戻ってもいいでしょうか?」  と立ち上がろうとした。それをシンは止め、なんで幻滅したのか理由を教えて欲しいと、頼んだ。  何もないのに、何故幻滅されるのか、理由が知りたいのは当たり前である。 「先生、分らないんですか?」 「分らないから、聞いている」  すると斉藤は目を細めて、 「先生は、教師だという自覚がないと思います」  その言葉に、シンはショックを受けた。黙って斉藤をみていると。そう言われる節が1つだけ頭に浮かんだ、もしそうだったら、軽蔑されても何も言えない。  斉藤は深呼吸をすると。 「木下亜紀さんと付き合っているんですよね? しかも今年卒業していった、私達の先輩と」  一番言われたくない事をいわれた。 「どうなんですか? 先生は生徒をそんな目で見ているんですか?」 「付き合ってはいる。亜紀は特別だ」 「その人は特別って、でも先生は教え子に手を出したって事ですよね」  シンは何も言えなかった。斉藤の言っている事は当たっているからだ。 「そんなの最低です。先生の事、尊敬してたのに……。  理由はこの事です。では失礼します」  そして部屋から出て行った。シンは何も言えず、斉藤が居なくなったソファを見て、そのまま頭を抱えてしまった。
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