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「明智くんによしよしされるとは、思わなかった」
そう亜紀が言うと。麗子はジッと亜紀を見つめ。
「これが初めてじゃないよ。ねっ明智くん」
そう言いニコリと笑っている。
「えっ、初めてだよ」
「初めてじゃないよ。私見たもん」
明智は苦笑いして。
「2度目」
そう答えた。
「いつ?」
亜紀は首をかしげている。それで、麗子が昨日だと教えた。
「私……寝てたからなぁ。全然分からなかった」
「亜紀の事妹みたいだって」
「明智くん、妹いたの?」
そう目を見開いている。
「あはは、麗子にも同じ質問された」
それから昨日、麗子と明智が話していた事を聞いて。
「保護者って……私ちゃんとしてるもん」
そう亜紀はすねていた。
そして時間は過ぎていき。
――放課後。
だがシンからはまだ連絡がない。今話しをしているのかもしれないと、亜紀は家で待つ事にした。
家に帰り着替えを済ませた後、携帯をテーブルに置き、ソファに膝を抱えて座り携帯が鳴るのを待った。
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