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でも連絡はなかなかこない。ご飯を食べ寝る支度をしても、まだ鳴らない携帯。もう9時前……亜紀はもう気になって、メールだけ送った。
『今日はどうだった? 大丈夫?』
と、そしてベッドに潜り込んだ。早く返事がこないかと時計の針を見ながら、何分たったのか計算する、次第に重くなっていく瞼に負けないようにと、必死に起きていたが……眠気は11時にピークに達し、11時半には夢の中だった。
――「ん~……」
亜紀は夜中1時頃、目を覚ました。何か温かいものが、頭を撫でていたからだ。
目を少し開けると、見えた人影にビックリして飛び起きると、そこにはシンの姿があった。
「あっごめん。起こした?」
「びっびっくりしたぁ~」
暗い中だったが、目は慣れているためシンの顔ははっきり見えていた。
「メール遅くに返したから、少し寄ったんだ。亜紀の顔見てすぐ帰るつもりだったんだけど……30分くらいいるかも」
そう笑顔だ。
「起こしてくれたら良かったのに!!」
「一応起こしたよ。ピンポンも鳴らしたし」
「そうなの? 気付かなかった」
どんだけ爆睡していたんだろうと、考えていると、シンは亜紀の隣りに座った。
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