*…sugar…* #2

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「そういえば、どうだったの?」 「ん?」 「あの生徒さんの事」 「あぁ、あれか。あの子の勘違いだった」  そしてシンは、亜紀には真実とは違う話しをした。  隣り町のラブホテルから、制服を着た女の子とでてきたと言う話し。人違いで、自分には全然関係ないという事。 「まったく、勘弁して欲しいよな」 「そうだったんだぁ~。でも、良かったね、ちゃんと片付いて」 「あぁ」  亜紀はホッと胸を撫で下ろしていた。すると、シンは亜紀の頬に触れた、自然と見つめあう2人。  シンは亜紀に口付けをする……。  優しく優しく……何度も。  それでシンは自分の心を充電していた。 ―――― ――  あの後、シンはそのまま家に帰ってきていた。キスをしたあと、明日も早いからと帰ってきたのだ。  亜紀は泊まって欲しそうにみていたが、ボロが出てしまいそうだったので、泊まるのをやめて。 プシュ。  静かな部屋、ビールの缶を開けると、ガスの抜ける音が響いた。 (静かだな……)  一人でいる時がこんなに静かだなんて感じたのは、どれくらい振りだろうか……最近亜紀の存在があるから、あまりわからなったのに……気持ちが落ちているからこそ、この静けさを余計に感じたのかもしれないと、シンはオーディオ機器のスイッチを入れて音楽を流した。
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