*…大嫌い…* #2

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「今の関係のままでも……私は良いの。  ちょっと気まずくても、まだ彼女って保証があるから、それだけでいい」  亜紀の熱い視線が、斉藤の目を捕らえた。 「どうしたら、シンの事許してくれるのかな?」  シンの事を軽蔑して欲しくない。 「私にも分かんないんだよ……」 「へっ?」  思いもよらぬ答えに、亜紀は変な声を出していた。 「なんていうか……なんかどんどんどうでも良くなってきたっていうか。  最近、先生が元気がないのを見ていると、逆に罪悪感があって……。でも、まだ許せないって思うとこもあって……でも、あんたの言葉聞いてたら、自分は何してんだろって気持ちになって」  お椀をテーブルに置くと。 「今さら先生になんて言えば言いか分らないし、話しかけれないし……」  声に元気が次第になくなってきた斉藤に、亜紀はベッドに入るように言った。 「私に優しくしなくていいよ」  そう言い背を向けて寝た斉藤に、 「私ね、優しくしてあげるのが趣味なの。今、貴方が弱っている時に付け込んで、シンの事許してくれたらって、チャンスだって思ってる」
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