*…同棲…* #2

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「明日は休みだし、とことん飲むぞぉ~細川勝負だ!」  相沢が飲み勝負をしようといいだし、 「いやだよ。子供じゃあるまいし、ほどほどに飲めよ」  冷たくあしらうシンを相沢は睨みつけると、 「面白くないねぇ~シンちゃんは! こんな時くらいいいじゃん。 なっ! 亜紀」  そう亜紀に振ってくる。亜紀はシンの顔をチラチラと確認しながら、 「ん~」  困って唸っていた。亜紀はシンが酔いつぶれた姿を見てみたいと思ったのだ。だが、そんなのシンに言える訳もない。 「あの……シンと相沢先生って、どっちがお酒強いの?」  なんて質問をしてみる。すると相沢が答えた。 「細川が弱いに決まってるだろ! こいつはいつもチビチビ飲んで、酔わないようにしてるだけ! 俺はピッチが早いから、強いけど酔うのが早いの」  亜紀はテーブルに空けられている缶を見て、なるほどと頷いた。  相沢の前には空き缶が3つ並んでいるが、シンの前にはまだひと缶しかない。  自然に亜紀の視線はシンへと向く、するとグラスを口に運んでいたシンは手を止めて、 「ん?」  亜紀の視線を受け止めた。そこにすかさず相沢が口をだす。 「シンちゃん。亜紀はどっちが強いのか見てみたいらしいよ?」  と、正直亜紀は見て見たいと思っていたため、相沢に心を見透かされたようで、何も言えずに黙って視線を逸す。
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