*…同棲…* #2

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*…同棲…* #2

「まぁ仕方ないかもだけどさぁ」  リビングにいる相沢は。両側にある部屋の扉を交互に見つめた。  玄関から入り左手にトイレとバスルームがある、右手にはキッチン。そこを抜けると、リビングがあり、リビングの右壁の扉がシンの部屋、左壁の方が亜紀の部屋となっていた。  引越しを全てシンに任せていた亜紀は、その事を知らない。  亜紀の部屋には亜紀の荷物と、ソファベッド、前の部屋をそのまま持ってきたような形になっている。 「亜紀ビックリするんじゃね?」 「だぁかぁらぁ、仕方ないんだよ」  シンはコーヒーを飲み、コップをテーブルに音をたてておいた。 「俺だって、別々なのは正直嫌だ、でもそれが条件で亜紀の母親に許して貰ったんだから仕方ない」  そうシンは亜紀の母親に約束させられたのである。 「一つ屋根の下じゃあ、意味ないと思うけどぉ~」  相沢の言葉にシンはクスクスと笑った。 「まぁな」
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