*…同棲…* #2

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「でも亜紀は絶対変に思うな」 「だろうな」  コーヒーから上がる湯気が、ゆっくり上へと伸び消えていく。 「よし、でぇけた!」  テレビの設定を終えた相沢は、リモコンをテーブルにおいた。そして、 「いつ亜紀迎えに行くんだ?」  とシンを見ている。シンは時計を確認したあと、 「家に帰ったらベッドも無い訳だし、すぐに電話がくるだろうから、それから」  そう立ち上がった。そしてキッチンへ行き、なにやらゴソゴソしている。相沢は何をしているのかとキッチンへ見に行くと、シンは皿を数枚とグラスを3つだしていた。 「引っ越し祝いってやつ?」  グラスを持ちながらいうシンに、 「俺もいいの?」  目をキラキラさせて見つめる相沢。 「当たり前だろ。手伝って貰ったんだし」 「さすが! シンちゃん!!」  相沢はピョンピョン跳ねながらソファに戻っていった。  シンは皿とグラスを洗った後、相沢と買い出しに出掛け、買い物が調度終わる頃、亜紀から連絡が来たため、そのまま迎えた。 「もぅビックリしたぁ~、何もないからどうしようって、ちょっとパニックになっちゃった」  後部座席に座っている亜紀は、シートの間から少し顔をだし、シンと相沢を交互に見ている。 「サプライズさぁ」  と相沢はニヤニヤ笑い、シンは「ビックリさせようと思ってさ」と、笑っていた。
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