*…10年後…*

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ずっとずっと幸せに幸せに、暮らしましたとさ―― 「めでたし、めでたし。ジャンジャン」  相沢が双子にお話しを聞かせて終わった後、鈍い痛みが頭を襲った。 「いったぁ~」  冷ややかな視線を向けながら、亜紀は1メートルほど先で衣服をたたんでいる。犯人は亜紀ではない。 「お前な!! 人の家に上がり込んで、子供に変な話し聞かせてんじゃねぇ~よ。というか俺を殺すな」 「あれ? 死んでなかったの? そんなに怒らないでよシンちゃん。これはただのオ・ハ・ナ・シでしょぉ~」 「教育に悪い」  相沢の頭を叩いたのは、仕事から帰ってきたシンだった。 「心愛ぁ~優樹ぃ~」  子供の顔を見た瞬間にデレッとするシンを、相沢は見ると。 「キモい触るな」  そう言う。 「あっ!?」  そうシンが相沢を睨むと、 「うちの子に触らんといて」  相沢は子供たちをギュッと抱き締めた。 「お前は誘拐犯かよ。早く返せ、これから親子のスキンシップなんだよ」  そう言い、シンは1人ずつ相沢からとりあげた。 「変なオジサンに絡まれて嫌だっただろ~」  シンはそう言いながら、可愛い我が子をあやしている。亜紀はそれを笑いながら見て居た。  「チッ」  舌打ちする相沢を無視して、シンは2人を可愛がる。 あまりにも幸せそうなシンを見て、相沢はシンの隣りへ移動すると、 「俺にも抱かせてくれよ」  そういい、心愛ちゃんを抱かせて貰っていた。
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