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2人の交際は順調に進み、12月25日クリスマスの日。
シンは仕事だったため、夕方家に帰ってくると出掛ける準備を始めた。ポケットに指輪を滑りこませる。
今日はシンにとって大切な日だ。
これから亜紀と食事に出掛ける。
「準備できたか?」
亜紀の部屋をノックすると、
「もうちょっと」
という声が聞こえてきたため、ソファで待つ事にした。
天気予報では、今日と明日は晴れだと告げている。
(雨じゃなくて良かった)
そう思いながら、ポケットに手を入れ、指輪を確認する。
亜紀は驚いてくれるだろうか……そして、プロポーズを受けてくれるだろうか。そんな事を考えているうちに、亜紀は準備を終え部屋からでてきた。
「ごめんね」
そう謝る亜紀は、今日も可愛い格好である。白いコートを着ていて、女の子らしい。
「じゃあ行くか」
「うん」
まず2人は洋食レストランへと向かった。7時半に予約を入れていて、ちょうど良い時間に店へとついた。
席へと案内される。
お客さんはほとんどがカップルで、皆クリスマスをとても楽しんでいた。
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