*…プロポーズ…* #2

3/9

46人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
 2人の交際は順調に進み、12月25日クリスマスの日。  シンは仕事だったため、夕方家に帰ってくると出掛ける準備を始めた。ポケットに指輪を滑りこませる。  今日はシンにとって大切な日だ。  これから亜紀と食事に出掛ける。 「準備できたか?」  亜紀の部屋をノックすると、 「もうちょっと」  という声が聞こえてきたため、ソファで待つ事にした。  天気予報では、今日と明日は晴れだと告げている。 (雨じゃなくて良かった)  そう思いながら、ポケットに手を入れ、指輪を確認する。  亜紀は驚いてくれるだろうか……そして、プロポーズを受けてくれるだろうか。そんな事を考えているうちに、亜紀は準備を終え部屋からでてきた。 「ごめんね」  そう謝る亜紀は、今日も可愛い格好である。白いコートを着ていて、女の子らしい。 「じゃあ行くか」 「うん」  まず2人は洋食レストランへと向かった。7時半に予約を入れていて、ちょうど良い時間に店へとついた。  席へと案内される。  お客さんはほとんどがカップルで、皆クリスマスをとても楽しんでいた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加