46人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
亜紀は、励まされ、いつも近くにいてくれた相沢に次第に心を許していった。
いつも真っ直ぐな相沢 良樹に、引かれていき2人が近付くのに長い月日はかかったものの、やっと相沢の夢が叶う日がやってきた。
事故から9年経ち、2人は苦しみを乗り越え結婚。
皆に祝福され、2人は生涯を共に生きようと誓った。
「亜紀、愛してる」
「私も」
そして、2人は子供を授かった。
可愛らしい双子である。
「亜紀が名前つけていいからな」
そう言われ、亜紀が名前を決めた。
初恋の相手、一番愛した人の名前を一文字とり。
女の子はシンの愛。そこから『心愛』となずけ。
男の子は、シンの弟の優と、良樹の1文字をとり『優樹』と名付けた。
亜紀の人生の中でかけがえのない人たちの名前を貰い、愛をもらったことを子供たちに名前で示した。
そして、相沢に亜紀、心愛と優樹は、これから幸せな時間を送る。
おじいちゃんになっても、おばあちゃんになっても。
最初のコメントを投稿しよう!