*…プロポーズ…* #2

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「クリスマスに2人きりなのって、初めてだね」  笑顔で話す亜紀に、 「そうだな」  と答え、食事を口へと運ぶ。どの料理も美味しくて、亜紀も満足しているようだった。 「お酒飲みたかったでしょ? タクシーでこればよかったのに」  と亜紀はシンに言うが。 「たまにはこういうのも良いんじゃないか?」  と返す。本当はこんな大事な日にお酒を飲む気になれないだけで、行きたい場所もあったため、車が必要だった。  食事が終わると、少ししてから店をでる。 「美味しかったね」 「あぁ」  2人は手を繋いで少し街を歩いた。綺麗なイルミネーションがあちらこちらにある。  街はいつにも増して輝いていた。 「見て大きいツリー」  亜紀の指差すほうに目を向けると、ショッピングセンターの前に大きなツリーが飾られてられている。  その周りには人が多く、写真を撮っている人が大半だった。 「大きいな」 「きれいだね」  それからしばらく歩いて車に戻る。 「もう私満足。楽しかったぁ~」 「よかった。楽しんでくれて」  シンはある目的地に向かって車を走らせる。家に向かうと思っていた亜紀は、道が違う事に気付き、 「何処行くの?」  と聞いてきた。それにシンは、 「とっておきの場所かな」  とニッコリ笑った。
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