I fall in love:変な刑事

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 数日後、何故だか俺の、高校の校長室にいるし…… 「矢野君、今回はお手柄だったね!さあ、座りたまえ」   校長が手招きして、俺を誘導してくれた。気持ちは回れ右なのだが、逆らえるワケがない。仕方なく、校長の隣に腰掛けるしかない。 「まぁ、そんなに硬くならなくていいよ。今日は、感謝状の受け渡しの打ち合わせだけだからさ」  この間同様に、ニコニコしながら喋る変な刑事。 「はぁ、そうですか……」  俺としては当たり障りのない、返答をしたつもりだったのに。 「今日も相変わらずツンツンしてるんだね。ご機嫌、麗しくないのかな?」  どうしてコイツは俺の神経をわざわざ、逆なでするような事しか言わないんだろう――つか、キレさせたいのか!? 「ああ紹介が遅れたね、矢野君。こちらは捜査一課、第一特殊捜査三係の水野さん。本当は捜査三課の人が来る予定だったんだけど、お仕事の関係で来られなくなって、代理で来てもらっているんですよ」 「ついさっき銀行強盗があってね。そっちに人手が流れちゃって面識ある俺が代理で、こちらに来たってワケ。俺は君にまた会えて、光栄なんだけど」 「特殊捜査って仕事、忙しくないんですね。わざわざお越しいただいて、申し訳ないです」 「いやいや。ちょうど仕事があって来たのもあるんだ。その件に関して、さっきまで校長先生とお話していたんだよ」  俺の嫌味をサラリと交わし微笑みを浮かべながら、にこやかな対応を続けてくれる。 「ツンには後日、校長室に来てもらってウチの署長と校長先生の三人で、感謝状贈呈と記念撮影行います。署内から広報係が来ますので、ちょっと大がかりな撮影会になると思いますが、ヨロシクお願いします」
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