I fall in love:運命的な出逢い

17/18
前へ
/86ページ
次へ
 危うく無様に転倒しかけた瞬間、後ろからしっかり抱きしめる二本の力強い腕。密着する体に、頬が急速に赤くなった。  俺、……翼に抱き締められている――触れ合った部分から熱が伝わってきて、身体が熱くなっちゃうじゃないか。 「段差も何もないトコで、器用にコケるなよ。下手にケガしたら、俺のせいにされんだろ」  ゴミを捨てるように、ポイッと体を離された。その途端、急速に体温が下がっていく。 「あ、ありがと。気をつけるね」  真っ赤な顔を見られないよう、あさっての方を見てお礼を言った。ああハプニング、万歳…… 「俺が案内してるんだから、勝手にウロウロすんな」  チッと舌打ちしてから、さっさと左に曲がって歩いて行くツン。その冷たい背中を見て、コッソリため息をついた。本当に厄介な人に恋をしちゃったな。  俺はドキドキする胸を抱えながら、静かにあとをついて行ったのだった。

最初のコメントを投稿しよう!

193人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>