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*…星空…* #2
木下は背が低い、俺と20cm以上差があるだろう。肩と同じ高さのとこにちょうど頭のてっぺんがある。
(ちびっこだな……)
少しの間、沈黙があった。するといきなり、
「あっ流れ星」
そういい、木下は顔の前で手を握り、何か願い事している。俺はその木下の行動が可愛いくておかしくて……クスクス笑った。
「木下は、面白いな」
真剣な木下、
「何てお願いしたんだ?」
すると、
「ひみつです」
と笑顔、気になるが聞かない。
流れ星も見れたことだし。
「さぁ、そろそろ帰るか」
俺が立ち上がると、木下も立ち上がり、洋服をはたいて砂を落とした。
「ありがとうございました」
洋服を返してくる。かわいい笑顔で、自然と俺まで笑顔になってしまう。
俺は先に歩きだした、あとをちょこちょこと付いてくる木下。
車に戻ると、気分も良くなっているようだった。
木下は助手席にすわった。俺も砂をはたいて車にのる。
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