*…気持ち…*

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 あの日以来、木下とは会っていない。  どうだったのか電話しようと思ったが……電話できなかった。  そして今日もいつもの様に学校へ。職員室でプリントなどを作っていると、いきなり安藤が現れた。  安藤あずさは俺のクラスの子で木下と仲がいい子だ。以前木下は安藤を庇って頬をぶたれていた。 「おはようございます」  安藤は俺の机の前にたった。 「あれっ? どうしたんだ?」 「今日は、大学の話しを聞きに進路指導室にきたんです。で行きたい大学が英語や外国語専門の大学なので……進路の先生から細川先生が夏休みも授業しているから、行ってみなさいといってくれたので、来ました」  そう一気に話した。 「そうか」  すると職員室の電話がなった、内線だ。ちょっと待てといい取る。 「はい、細川です」  相手は進路指導の先生。安藤に英語を教えてくれとの電話だった。 「わかりました。今本人からも聞きました」  そう承諾して電話切る。安藤は黙って待っていた。 「じゃあ、いつからやろうか? 授業」  と聞くと安藤は笑顔で、 「いつでも大丈夫です」  と答えた。 「じゃあ、明後日9時からな」  それを聞いて安藤は笑顔で帰っていった。
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