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*…熱…* #2
虫くらいで騒ぐなんて。
(可愛いなぁ)
肩に手を置き、さっと虫を取った。なんだろうこの心をくすぐるような感覚。
「ありがとうございます」
やっと落ち着いた木下を見て、前へと進む。すると建物が見えてきた。
建物はかなり古く、ガラスは割れていて、建物が心霊スポットですと言っている、感じだった。ジッと目を動かさず怖がる木下。
「木下、こういうの苦手じゃなかったっけ??」
「苦手です」
そう小さい声で答えた後、また辺りをキョロキョロしていた。
ちょっとの物音でも、ビクッと体を揺らしている。
「怖いか?」
「まぁ……」
手を繋いであげようか……迷ったが結局無理で。俺はそのまま前に進んだ。
中に入る。ゆっくり足を進めると、
「キャー」
叫びながら思いっきり、木下は背中にひっついてきた。
俺は悲鳴と、木下がひっついてきたことにビックリで、
「なに?」
ときくと、木下は指をさす。指の先から視線をながしていくと、そこには鏡があった。きっと自分の影にビックリしたんだろう。
「大丈夫。鏡だよ鏡」
そう言うと、鏡をみて、俺から離れた。
「だってぇ……」
半ベソかいている木下は、かわいかった。
「木下は面白すぎ」

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