*…プレゼント…* #2

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 有馬は俺をクビにする気らしい。  木下と田中は、勝手に有馬に席を決められていた。  手を引っ張られ木下は有馬の隣に……どさくさに紛れて、なにを触ってんだか。  俺は田中と木下にオレンジジュースをいれた。  田中はお酒が飲みたそうだったが、無言で威圧。  1時間くらいたった頃、彩はまだベタベタ引っ付いてる。それをラチラみる木下の視線が痛かった。 (はぁ……)  しばらく彩が話してくるから、それに付き合っていたが、ボディタッチが多過ぎ。  木下の視線がもの凄く気になり、最悪だと思っていた。苦笑いしながらビールを口に運ぶ、彩を離そうと体を少し引いてみたが、全然離れてくれない。その時、 「ちょっと亜紀ちゃん」  と有馬が声をあげた。すぐに木下を見ると、ビールを飲んでいる。  有馬が止めようとしていた、俺も止めようと、 「おいっ木下」  と言ったが、彩が引っ付いてて手を伸ばす事が出来ず。 「はぁ~すっきりした」  木下はビールを飲んだ後、そう言った。  一同が木下をポカンとみている。 (どのくらい飲んだんだ?)  と思っていると、今度は田中が木下の手にあった缶ビールを取り。  飲み始めた。 「おい田中」 止めようとしたが、またしても彩のせいで動けない。 (くそっ)  田中はゴクゴクのんで。 「ぷはぁ~やってやった」  と空の缶をみんなの前につき出した。そして木下と顔を合わせて笑った。
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