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有馬は俺をクビにする気らしい。
木下と田中は、勝手に有馬に席を決められていた。
手を引っ張られ木下は有馬の隣に……どさくさに紛れて、なにを触ってんだか。
俺は田中と木下にオレンジジュースをいれた。
田中はお酒が飲みたそうだったが、無言で威圧。
1時間くらいたった頃、彩はまだベタベタ引っ付いてる。それをラチラみる木下の視線が痛かった。
(はぁ……)
しばらく彩が話してくるから、それに付き合っていたが、ボディタッチが多過ぎ。
木下の視線がもの凄く気になり、最悪だと思っていた。苦笑いしながらビールを口に運ぶ、彩を離そうと体を少し引いてみたが、全然離れてくれない。その時、
「ちょっと亜紀ちゃん」
と有馬が声をあげた。すぐに木下を見ると、ビールを飲んでいる。
有馬が止めようとしていた、俺も止めようと、
「おいっ木下」
と言ったが、彩が引っ付いてて手を伸ばす事が出来ず。
「はぁ~すっきりした」
木下はビールを飲んだ後、そう言った。
一同が木下をポカンとみている。
(どのくらい飲んだんだ?)
と思っていると、今度は田中が木下の手にあった缶ビールを取り。
飲み始めた。
「おい田中」
止めようとしたが、またしても彩のせいで動けない。
(くそっ)
田中はゴクゴクのんで。
「ぷはぁ~やってやった」
と空の缶をみんなの前につき出した。そして木下と顔を合わせて笑った。
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