*…プレゼント…* #2

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 それから彩は木下にプレゼントを交換しようと言いだしていた。 「嫌です」 断る木下を俺は黙って見ていた。 「ケチ」  口を尖らせ、彩はそういうと、拗ねている。そんな光景を見ていると笑いがでてきた。  (本当に飲みすぎたなぁ……)  その後もワイワイガヤガヤ騒いだ。皆は酔っ払い、木下も呂律がまわっていない。  美和は酔いつぶれて眠っているし、ゆかりとまことはいつの間にか2人で消えていた。 (まぁこれもありかぁ) 「先輩、ベッド借りていいですか?」  そういきなり有馬に聞かれた。 「もう寝るのか?」 「いやぁ……美和を寝かそうかと」 (そういう事……) 「使っていいよ」  有馬は酔いつぶれた美和をベッドに運んであげている。それを木下は目で追っていた。  メンバーが彩と田中、木下と有馬、俺の5人になった。それでやっとの席がえ。  心の中で喜んだが彩は結局、俺の隣り、右側から動かなかった。 (ははっまじ笑える)  未だにベッタリひっついている。でも幸いな事に、左側には木下が座った。
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