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寒空の下、溜め息をひとつついて職員室に戻り、鞄に荷物をまとめ、学校をあとにした。
――それから2、3日は何事もなく過ぎていった。
23日。
いつものように朝おきて、ご飯を食べていた。
そういえばクリスマスの飲み会はどこでやるのか、まだ決まっていなかった。
(まぁどうにかなるよなぁ)
と適当な俺。
その前に、プレゼント交換をするらしいから、それを買いに出掛ける事にした。
色々デパートなどみてまわる。
何にしたらいいのか良く分からず、小物屋や雑貨屋に足を踏み入れる。
(ん~なやむなぁ……)
女の喜ぶものなんてわからない。
色々と物色していると、ふと目に止まった髪飾り。
蝶々型にストーンが散りばめられていて、とてもキラキラしてかわいかった。ふと想像した、木下が付けている場面を……。
(これにするか)
レジにもっていくと、店員さんに。
「彼女さんにですか?」
と聞かれ。
「まぁ」
と見栄を張り答えていた。
「最近こういうの人気なんですよ。彼女さんきっと喜びますね」
といいながらラッピングをしている。
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