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「送ってくぞ! のるか?」
「はいっ!」
安藤は助手席に乗り込んだ。
(やっぱりみんな助手席にのるんだよなぁ……木下だけがいつも後部座席だよなぁ)
安藤はなんだかウキウキしているようだ、良い事でもあったのかな。
安藤は1度振った生徒。なのに普通にできるから俺は、自分がすごいと思う。
自画自賛。
安藤も凄いと思う。普通は意識したりするのに、彼女も平気のようだ。
「先生はクリスマス何するんですか?」
「あぁ先生は飲みかいだよ」
「そうなんですかぁ」
「安藤は?」
「おばあちゃん家にいくんです」
てっきり仲が良い木下たちと過ごすと思っていた。
「そうなのか……」
車はどんどん安藤の家に近づいていく。
その間、英語の話をしたりしていた。
「ありがとうございます」
家の前、安藤は頭を下げると、家の中にはいっていった。
俺は車を走らせ家にむかう。
有馬からのメールの事を思いだし、どこかいい店はあったかと、考え、家に着きネットでも少し探してみたが、みつからず。
もう今日はそのままで眠る事にした。
(木下は誰と過ごすんだろう……)
眠る前にその事が、頭の中をうめつくして、お店を探すという重要な事は、頭の中から消えていた。
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