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正直やめて欲しい。
がお酒を飲んで、気分を紛らわせていた。
(やば……かなり飲んでるなぁ俺)
いつもよりピッチが早い。すると彩がもたれかかってきた。
(はぁ……)
「心さんは好きな人います?」
「まぁなぁ」
素っ気なく答えると、
「だれですかぁ~?」
と上目使いで聞いてきた。女の上目使いは、ある意味武器だと思う。きっと自分を可愛く見せる方法を知っているんだろう。
「言う訳ないだろぉ」
「えぇ~! 教えてくださいよぉ~」
とムスッとすると、ますますくっついてきた。
(やっぱりこの子苦手だなぁ……)
彩の事をどうやって引き離そうかと考えていると、ピンポーンと呼び鈴がなった。
(はぁ? 12時過ぎてるのに……誰だ?
もしかして苦情?)
俺は玄関に向かおうとしたが、彩がへばりついてて立てない。
すると有馬が、
「俺見てきますよ」
といい玄関へいった。しばらくして有馬が誰かを連れてきた。
「今日のゲストで~す」
と……何も聞いていない俺は、メンバーは揃っているものだと思っていた。
有馬の後ろから2人部屋に入ってきた。
「「こんばんわ」」
と、
「ん?」
そこに立っていたのは、木下と田中で、思わずビールを飲む手を止め、
「きいてないぞ有馬」
有馬をみると、舌をぺろっとだして。
「サプライズです」
とニコニコしている。有馬が仕組んだ事は間違いない。
もう飲んでしまった……高校生が来るとわかっていたら、飲まなかったのに……。
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