*…悩み…* #2

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 木下が居なくなるような何かがあった事は、大体予想はできる。 俺は有馬との電話を切ったあと、心配ですぐ木下に電話をかけた。  呼び出し音がなる、今避けられている自分の電話を取ってくれるのか……正直自信がなかった。  が。 「もしもし」  繋がった電話。 「あっ木下大丈夫か?」  すると 「せんせぇ~」  今にも泣きそうな声で俺を呼ぶ。 「今有馬から電話があって、お前がいなくなったって」 有馬から電話があったことを説明した。 「今どこにいる?」 「わかりません……」  彼女の声は暗い。本当に迷ってしまったらしい。 「なにか目印ないか?」 「なんか海の近くです……」  海と言われても、有馬にちゃんと場所を聞いていなかったため、良く分からなかった。 「他には ?」  木下に別の目印がないか聞く、海だけでは全然わからない。 「せんせぇ……なにもありません」  助けを求める声。 「大丈夫だよ。なんか目印あるから、来たとこに戻れるか?」  木下が落ち着くように優しく話す。
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