*…悩み…* #2

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「どこから来たかわかりません」  と言われ、ちょっと笑ってしまった。どこまでドジなのか。 「やっぱり木下はドジだな」  というと、いきなり。 「あっなんか建物があります」  といってきた。 「じゃあ、そこ行って」  その建物に行くように指示すると、受話器の向こうから走っている足音が聞こえた。  少しして、 「なんか喫茶店みたいです」  と小さな声。 「名前は?」  と聞くと少し無言になり。 「喫茶メルヘンって書いてあります」  といってきた。 「人いないのか?」  そう聞くと、木下は何度かドアをノックして、呼び掛けていたが反応がないらしく。 「いないみたいです……」  と、とても不安そうな声を出す。すぐに行ってやりたい……そう思った。 「今から探していくから待てるよな?」  そう聞くと、 「電話切らないでください……」  と小さな声で言われ。  「わかった繋いだままにするから」  と俺は電話を繋いだまま、パソコンを立ち上げネットで場所を探す。がなかなかヒットしない。 (どうする……)  と思い、まず車に向かった。電話は繋いだまま、すると、 「先生充電きれる~」  と木下が泣きそうな声をだした。 「すぐ行くか『プチップゥプゥプゥ』    途中で電話はきれてしまった。
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