*…悩み…* #2

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 言ってしまった後に自分は本当にどうしたいのか、良く分からなくなってしまった。  木下をチラッとみると、黙って一点をみつめている。 「どうした??」 「あっ、ぼーっとしてました」 「木下らしいなぁ」  そんな彼女が可愛くて笑顔になる。するといきなり、 「先生、携帯充電していい?」  と言ってきた。充電器を探していたのだろうか、携帯の充電が切れていた事なんてすっかり忘れていた。 「使って」  といい車についてる充電機をわたした。木下はそれを携帯につなげて、 「先生海に行きたいな、いつもの海」  といいだした。 「おぅいいぞ」  と俺は海に向かって走る。本当に俺は都合がいい……木下の気持ちを踏みにじったくせに、木下に優しくする。  どうしたいんだ……本当はこんな事はだめだって分かっているのに止められない。  そうだ、これで終わりにしよう……。  優しくするのは今日で終わりにしよう。そして忘れよう、忘れよう、忘れよう。  今日が終わったら……忘れるんだ。 と何度も心の中で言いつづけていた。
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