*…悩み…* #2

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 愛しくたまらない……。隣りにいる彼女が愛しくて。  静かに流れる時間。黙って考え事をしていた。  こんなに近くに木下がいる事、傷つけなくないと思う心。手にいれたいと思う心。  木下の温もりで安らぐ。  俺は知らないうちに眠ってしまっていた。 ――どのくらい眠っていたのか、目が覚めると波の音が聞こえてきた。  最初何処にいるんだろうと思ったが、波の音と風に海だと分かる。 (そうだった……)  と思っていると、温かいぬくもりを感じた。木下がくっついて眠っていたのだ……可愛すぎる。  グラッと揺れる気持ち、想いをよせあっていても、教師と生徒はそういう関係になってはいけない。  今何時だろうか……ふとそう思い、俺は時計をみた。 (えっ!?)  時計をみて驚いた。 「おきろ!」  すぐに木下を起こす。 「木下、ヤバいぞ」  俺は焦っていた。時間が時間だったからだ。 「今、何時だとおもう?」  木下は携帯をポケットからだすと、 「うそ~!!」  と叫んだ。今ので完璧に目は覚めただろう。叫ぶ気持ちもわかる、時計は5時半をさしていたから。 (やっちゃったなぁ)  俺が落胆していると、 「あははは」  といきなり木下が笑いだした。寝ぼけてるのかもしれないと、 「なにがおかしいんだ、木下?」  と尋ねた。 「だって~あははくくくっ」  と笑いつづけている。俺が焦っていたのが面白かったらしく。しばらく木下は笑っていたが、自分の置かれている状況を把握してきたのか、 「先生どうしよう?」  と聞いてきた。
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