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思わず顔がニヤけてしまう。それを見た相沢は、
「お前なにニヤニヤしてんだよ?」
と聞いてきた。
「別に」
と答えると、相沢に携帯をとられた。
「おいっ」
取り返そうとしたが、相沢はさすが体育教師、動きが素早い。
「ふ~ん」
俺を交わしながらメールをみている。
「アイツかぁ~体育着わすれたのかぁ~」
と、
「お前プライバシーの侵害だぞ」
「俺たち仲いいから別にいいじゃん」
(よくねぇ~よ)
そう睨み付けると、
「って事は、もしかして木下と一緒にあそんだのか? 眠いのはそのせいか??」
と聞いてくる。もうバレバレだ。
「まぁ、そういう事ってかお前声でかい」
もう仕方がなかった。否定した所で相沢は信じないだろう。
「ごめん。そうか~一緒にあそんだのかぁ~ってか付き合ってるの?」
という。
「いやっ」
相沢に少し相談しようと思い、
「付き合いたいとは思う。でもなぁやっぱりダメなんだよ、自分でストップかけてさぁ。
あの笑顔とか仕草とかみたら、諦めようと思っても諦められなくって」
というと、相沢サラッと。
「別に諦めなくていいんじゃねぇ」
と呟く。
「そうかな? ってか俺はどうしたいのか分らないんだよな」
とため息をついた。
「俺も色々迷ったよ」
そういう相沢。現に相沢は今生徒と交際中なわけで……。
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