*…悩み…* #2

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 俺はまだ酔ってるんだろう。まさか木下が居るわけがない。  目を閉じた時、彩の腕が離れ唇も離れていく。  その時、もう一度木下がいた方をみたが、誰もいない。  やっぱり幻覚だ……。  幻覚を見るなんて、 「心さんありがとう」  そう彩に言われ、思考を遮る。そして有馬たちの所へ戻る事にした。  幻覚を見たと思っていたのに、あの場所に木下が居たことを知るのは、まだ先の話し。  彩のしてきたキスも、わざとだと言うことを知らなかった。  彩は俺の気持ちに気づいていた。  そんな事俺は何も気付かなかった。 「あれ??」  駐車場につくと有馬たちの姿がない。 「あれ? 有馬は?」  彩も知らないらしく、すぐに俺は有馬に電話をかけた。 「あっもしもし有馬 、お前どこにいるんだ?」 「えっ! 先輩たちまだ帰らないとおもって、先に帰ってますよ」  まじかよ……。 「もう帰ったのか……」 「はいっ」 「わかった」  仕方なく、俺は彩を送って帰る事になった。 車はそのまま放置して、タクシーを拾った。
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