*…悩み…* #2

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 彩を家に送り届ける。タクシーの中で2人しばらく無言だった。 「今日は忘れられない1日ですね」  彩にとってはそうだろう。俺はだまっていた。 「ねぇ心さん。今までで私を振ったの心さんだけだよ!」  彩は笑いながら。 「ある意味記念だぁ~」  なんて言っている、女ってのはなんでも記念にしたがるような……。 「記念かぁ」  と嫌な記念だと俺は笑った。 「記念に今日の夜ご馳走します」  といってくる彩。 「いいよ別にそんなことしなくて」  勝手に記念にして、それを口実に誘ってきた事に思わず笑ってしまった。どうしてもと頼まれ結局は断れず。  彩をちゃんと送り、俺も家についた。すぐベッドに直行。  天井を見ながら、彩とキスした事を思い出す。その時に見た木下の幻覚も……。  俺どうかしてるよなぁ……。  そんな事を考えているうちに俺は眠っていた。
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