*…悩み…* #2

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 でも、よく考えてみると、今の会話は誤解を招く。 (まぁいいかぁ) 誤解して木下が俺を嫌いになってくれるのなら、それもありだと思った。  俺も木下の事は忘れよう。  そしてコンビニをでる、肩を並べて……まるで恋人のように。  残酷だろうか、木下の気持ちを踏みにじるような事をして。  どこまでも最低な男だ。  それから彩を家におくり、自分も家についた。風呂に入りすぐにベッドにダイブ。  そして俺はまた考えてしまう。木下のことを……。  忘れようとしても忘れられない。  俺の心の中には、完全に木下が住み着いていた。笑顔が忘れられない。可愛い顔がわすれられない。そしていつの間にか、俺は眠っていた。  それからは、何事もなく毎日が過ぎていった。 ――3学期が今日から始まる。俺は支度をして学校に向かった。  あれから木下を忘れようと思うたびに、逆に愛しくなってたまらい毎日を送っていた。  今日から平日は木下と顔をあわす。そう思うと、絶対に忘れられないような気がしてならない。  俺は自クラスのHRに星野先生と向かった。 「席について~」  星野先生のあとにつづいて教室に入る。やはり木下が気になってしまう。  木下は窓の外を眺めている、何度かその様子を観察してしまった。   星野先生がぱっぱとHRを済ませて、始業式のため生徒を体育館に向かわせた。
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