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「屋上で、何してたんだ?」
なんだか、冷たい態度になってしまう。
(俺って、幼稚だなぁ…)
なんだか、もう、亜紀の方を見れないシン…
「話をしてました」
と、いう亜紀に、また冷たくなる…。
「なんの話し?」
亜紀はシンを見てるのに、シンは、亜紀をみない…。
シンには、亜紀が見ている事が分かっていた。
でも、嫉妬している自分の顔を見られたくなくて…シンはずっと、海を眺めていた。
「先生の話しです…」
というと…、亜紀がうつむいたのがわかる。
(ってかなんで?俺の話し?)
「どんな?」
と、また冷たく聞いてしまう…
こういう態度をとりたいわけじゃないのに…、なぜかこうなってしまうシン、自分自身に嫌気がさしていた…。
そんな、冷たくするシンの態度で、亜紀は泣いてしまった。
「先生と… 付き合ってるのは いいけど… ちゃん…と 先生の…事 かんが…えて 付き合ってる…のかって…」
泣いているせいで、亜紀の声は途切れ途切れ。
「もしも…のとき… どうす…るのかって」
亜紀は涙をポロポロと、流しながら、一生懸命はなした。
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