*…心の中…* #2

5/35
前へ
/35ページ
次へ
シンは、一生懸命、謝って、ちゃんと、説明してきた亜紀を…。 抱き締めた…。 「そっかぁ… ちゃんと嘘つかないで言ってくれればいいんだよ」 と…シンは、亜紀にいう…。 シンは、胸が苦しかった…。自分と付き合ったせいで、そんな事を考えさせなきゃいけなくなったんだ…と 「お前は、もしもの時なんて考えなくていい…。 もしも、バレたとしても、俺はずっと側にいるつもりだから…」 とシンは、ぎゅっと力をつよめた。 (ずっと側に俺がいるつもりじゃなくて…本当は…亜紀に側にいてほしい…) 男として、彼氏として…亜紀を守っていかなきゃいけない…。 そう思ったシンは、側にいてほしいと、言えなかった…。 暖かくて…小さな亜紀…。 亜紀の涙は、いつの間にか止まっていた。 亜紀は、シンの胸に顔を埋めたまま…話す。 「でも…、本当にバレたらどうするの?」 と…、その声は不安そうな声…。 「その時は…その時、仕事は辞めなきゃだめかもな、でも、亜紀の方が大事…」 と、シンは本心を言った。 亜紀がそれで、そばに居てくれると思ったから…。 すると、亜紀はシンの顔を見てきた…。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加