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ただ、先生と生徒という関係なだけ…
少し早く自分の気持ちに…気付いてしまっただけ…。
そして、結ばれただけ…。
でも、世間は許してくれない…法律は許してくれない…。
人間の愛の形って…一体なんなのか……。
全然わからない…。
どうして、乗り越えなきゃならない壁があるのか…壁を作るのか…。
乗り越えた分…成長するっていうけど…
この関係が壊れたら…意味がない…
乗り越えないといけない試練…
そんなの…いらない……
車の前まで来たとき、シンはふと、亜紀を見る…。
亜紀は深刻な顔をして何か考えていた。
「どうした?」
シンは、たまらなくなって聞いた…。
「えっ??」
と、我に返る亜紀…。
「さっきから、ぼーっとしてるみたいだけど…」
とシンは、亜紀の目を見ながら言った。
「あは、いつもの癖で」
と亜紀は、笑って答える…。
(俺ってそんなに…頼りないか?なんで、弱音をはかないんだよ…)
シンは苦しかった…。
車に乗るために、2人手を離した…。
亜紀は、靴の中の砂を落とす…。
シンも、靴の中の砂を落としていた…。
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