*…心の中…* #2

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ただ、先生と生徒という関係なだけ… 少し早く自分の気持ちに…気付いてしまっただけ…。 そして、結ばれただけ…。 でも、世間は許してくれない…法律は許してくれない…。 人間の愛の形って…一体なんなのか……。 全然わからない…。 どうして、乗り越えなきゃならない壁があるのか…壁を作るのか…。 乗り越えた分…成長するっていうけど… この関係が壊れたら…意味がない… 乗り越えないといけない試練… そんなの…いらない…… 車の前まで来たとき、シンはふと、亜紀を見る…。 亜紀は深刻な顔をして何か考えていた。 「どうした?」 シンは、たまらなくなって聞いた…。 「えっ??」 と、我に返る亜紀…。 「さっきから、ぼーっとしてるみたいだけど…」 とシンは、亜紀の目を見ながら言った。 「あは、いつもの癖で」 と亜紀は、笑って答える…。 (俺ってそんなに…頼りないか?なんで、弱音をはかないんだよ…) シンは苦しかった…。 車に乗るために、2人手を離した…。 亜紀は、靴の中の砂を落とす…。 シンも、靴の中の砂を落としていた…。
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