*…心の中…* #3

2/21
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「木下だって…、安藤の事好きだし…羨ましいって思ってるはずだよ…。仲のいい2人と離れて…独りぼっちって考えてるんじゃないかなぁ…?? 今は、加藤って子に支えてもらってるみたいだけど… 人は他人を、みんな羨ましがる…。」 シンは、そういっていた。 安藤は、そんなシンに… 「先生…私って最悪ですよね…。」 といってきた。 「そんな事ない…誰だってそういう時はあるよ…。」 シンは、安藤の頭をポンっとたたいた。 すると、安藤は笑顔になり…。 「先生に、なんか話してすっきりしたぁ…」 という…。でも、どこか悲しい顔をしていた。 「やっぱり、先生の事…私、諦められないなぁ…」 と遠くの方を見ながらいう、安藤の顔は…。 なんだか、かわいかった…。 「ははっ」 と笑うシン…シンも遠くの方を見た。 「ねぇ、先生…。亜紀の事…泣かさないでね…。」 と、いう安藤…。 「おぉ」 と答えるシン…。 「泣かせたら、私、先生の事、困らせるから…」 という…。どういう意味で安藤が言ったのかは、わからなかったが…。 シンは、コクりとうなずいた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!