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「木下だって…、安藤の事好きだし…羨ましいって思ってるはずだよ…。仲のいい2人と離れて…独りぼっちって考えてるんじゃないかなぁ…??
今は、加藤って子に支えてもらってるみたいだけど…
人は他人を、みんな羨ましがる…。」
シンは、そういっていた。
安藤は、そんなシンに…
「先生…私って最悪ですよね…。」
といってきた。
「そんな事ない…誰だってそういう時はあるよ…。」
シンは、安藤の頭をポンっとたたいた。
すると、安藤は笑顔になり…。
「先生に、なんか話してすっきりしたぁ…」
という…。でも、どこか悲しい顔をしていた。
「やっぱり、先生の事…私、諦められないなぁ…」
と遠くの方を見ながらいう、安藤の顔は…。
なんだか、かわいかった…。
「ははっ」
と笑うシン…シンも遠くの方を見た。
「ねぇ、先生…。亜紀の事…泣かさないでね…。」
と、いう安藤…。
「おぉ」
と答えるシン…。
「泣かせたら、私、先生の事、困らせるから…」
という…。どういう意味で安藤が言ったのかは、わからなかったが…。
シンは、コクりとうなずいた。
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