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しばらくして、カラオケ大会が始まる…。
部屋の雰囲気を出すため…照明が落とされ、薄暗い。
舞台だけが、ライトアップされていた…。
生徒が次々と、喉の自慢をしていく。
シンは、黙って聞いていると…。
「細川先生も歌って…。」
「先生の歌声きいてみた~い。」
と…。生徒に言われて…。シンは、無理矢理…舞台に上げられた。
(そんな、気分じゃないのに…。)
と…。
そして、曲が流れる…。
シンは、曲は入れてなかった…、勝手に生徒が選曲したのだ…。
それは…ラブソング…。
歌うたびに…胸が苦しかった…。
涙がでてしまいそうだった…。
心にすむ…亜紀の姿…。
シンは、必死に耐えていた。
(ここで、亜紀に告白できたら…どんなにいいだろう…。)
出来るわけがなかった…生徒の前で…。
そんな、自分にも嫌気がさしていた…。
シンの歌も終わる…シンは、みんなに、キャーキャー、黄色い声をかけられていた。
でも、心から笑うことは出来ず。一生懸命、作り笑いをしていた。
そして、時間は過ぎていき…。9時をまわったので、みんな解散となった。
先生たちは、少し会場を片付けた後…解散となった…。
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